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【不妊とストレス】真面目な人ほど影響を受けやすい傾向

不妊症治療において心の状態を整える事は非常に大切な事であり、この部分をうまくコントロールできれば妊娠率がかなり上るとまで言われております。それは不妊治療をやめて、そのストレスから解放された方がよく妊娠するという現象にもよく現れていると思います。

今回は心の問題ということで2つの側面から考えてみたいと思います。1つは「治療前にすでに心の状態が悪い方」ともう1つの側面は「不妊治療を始めてから心の状態が悪くなった方」です。

 

治療前にすでに心の状態が悪い方

まずはすでに心のバランスが悪くなっている不妊症の方のお話です。今の世の中はストレスが増える世の中と言われておりますが、仕事や人間関係で心のバランスを崩される方がおられます。例えば下記のような症状の方がその例です。

1)夜、眠れない
2)眠りが浅く、すぐ目が覚めたり、早朝に目が覚めてしまう
3)拒食や過食がある
4)一年中、冷え性である
5)肩こりや頭痛がひどい
6)時々、不安になったり、呼吸が苦しくなったりする

このような方はなんらかの原因で体が危険信号を出しており、体は自分の体を守るために様々な反応をしております。このような場合、妊娠に深く関係している内分泌系にも大きな影響があり、妊娠しにくい状況となっています。また免疫系にも作用して精子や受精卵を異物として攻撃しやすくなるともいわれております。

じゃあこのような場合、どのような対処をするべきなのでしょうか?

このような症状が見られる場合はまず元々の原因となる心の病の原因を探り出し、それを解消することが第一の治療となります。そして時には身体的な症状を抑えるための薬物治療も必要となります。

先ほどの例をあげてみると下記のような疾患の可能性があります。

1)眠れない → 睡眠障害 うつ病(気分障害)
2)眠りが浅い、早朝覚醒 → うつ病(気分障害)
3)過食・拒食 → 神経性食思不振症 心身症
4)冷え性 → 自律神経失調症
5)肩こり・頭痛 → 自律神経失調症 片頭痛 筋緊張型頭痛
6)不安や呼吸困難 → 不安神経症 パニック障害

これらの疾患はどちらかというと心療内科や精神科が専門の疾患です。心の状態の受け入れ態勢がないと妊娠は難しいので症状が強い場合は専門診療科への受診をお薦め致します。不妊専門クリニックの先生方も相談にのってくれますのできちんと自分の状態を話されることが大切だと思います。

不妊治療開始後に心のバランスを崩された方

不妊治療で多いのがこのパターンです。不妊治療自体が心の負担になってそれが体に悪影響を与えるわけです。不妊治療のストレスはその治療をしたものにしかわからないという面もあり、環境的に見ると周りの人間が無意識に傷つけている場合が多いということ、個人の性格で見ると頭が良くて真面目で不妊治療に固執する人が多い事が特徴的であると専門のドクターはおっしゃられています。

そこで不妊治療でストレスを感じる方はそのストレスを回避するために効果的な工夫をすることが妊娠への近道となるわけです。

脱ストレスで妊娠成功 Aさんの場合

私の友人Aさんは35歳、夫の親と二世帯住宅に住む結婚して5年目の主婦です。彼女は大学で法律を専攻してその後、法律事務所で働いていたキャリアウーマンでしたが、そろそろ子供がほしいということで、昨年法律事務所を辞めて専業主婦をしています。なかなか子供が出来ないのでその町の不妊専門クリニックへ昨年から通っています。検査の結果、両方とも特に目立った原因もなく妊娠しないのが不思議なくらいでした。

そこでAさんは最近、子供が出来た友人Bさんに電話しました。そうすると彼女はこう言ったそうです。「私も4年子供が出来なかったんだけれども、
原因は自分で自分を追い詰めていた事なのよ。子供を作るために病院に通って、排卵日に夫に無理やり性交渉をお願いしたり、健康食品を買ったり、そしてうまくいかなかったら周りにあたったり、とにかく子供がほしい!!とそこに固執していたのが原因だったの」

Aさんは「はっと」自分の行動に気づきました。Bさんと同じ事をしている自分に気づいたのです。

Bさんは続けます「それでね、ある心療内科の先生と知り合うきっかけがあって不妊治療の話をしたら、一度すっぱり止めていたらどうでしょう?と提案されて、半年今までの治療を忘れて好きな旅行とグルメめぐりをしようと決めたの。そしたらね、それを決めてから2ヶ月後に妊娠したの。」

Aさんは今までの行動を振りかえりました。二世帯住宅で住んでいるので姑や舅が孫はまだかという言葉や友人から来る子供の写真、そして近所の遊ぶ子供、そして絶対に作るぞという気持ち、これらが混ざり合って自分を追い詰めていたのだなあと思いました。そこでその日、夫と飲みに行ってしばらく休む事と子供が出来なかった時にどのように考えるのかということをじっくり話し合ったそうです。そうすると夫は「最近のAさんは異常だったのでもう子供がいなくてもいいじゃないか」ということを話そうと思っていたそうです。

その半年後、Aさんにも待望の妊娠がやってきました。まったく期待をしていなかったので最初はかなり疑っていたそうですが、病院でドクターに告げられた時はしばらく言葉が出ないくらい驚き、喜んだそうです。現在妊娠7ヶ月で順調に推移しています。

最後に一言。

Aさんのケースはよくあることです。でも自分で自分の状態を把握できずにストレスを溜め込んでいるのはよくあることで、それを客観的に理解できれば対処できるものだと思います。

自分の体と心に素直に向き合いながら不妊解消のための治療や生活環境の変革を行うことが不妊治療だけでなく今後の生活に大いに役立つものだと思います。人生の糧としてうまく体と心をコントロールしていく意識を持つことが大事なのではないでしょうか。

 


不妊治療を乗り越えてついに妊娠/出産したわたしの体験談